ひとつの例として、片側は伸び、反対側はゆるんだりしてバランスが崩れると、
筋肉のはたらきや代謝機能が衰えて脂肪がつきやすくなる。
疲れやすく、運動不足になり、歪みを助長するというものだ。
その医師は、この歪みが腰痛、肥満の原因になると主張するのだ。
そして、「データはないが・・・」と前置きして、
運動不足の人が骨盤周囲の筋肉を意識的に動かしていると、
筋肉の働きがよくなり痩せることもある・・・と解説している。
いかにも整形外科医的な言葉といえる。
一見説明しているようであるが、よく読めばなんの具体的なものもない。
一応腰痛という言葉も加えているが、腰痛と言っても幅が広くて、
ちょっとでもやっかいな症状の場合、
「意識的に筋肉を動かす・・・」だけで、はたして治るのだろうか?はなはだ疑問だ。
深読みすれば、そうした(整形外科では処置できない)ことからそらすために、
女性が飛びつきそうなダイエットに視点を移しているのではなかろうかと思うのだ。
さらにいえば、専門家である整形外科医すらいまだ骨盤のなんたるかを
知悉していないようである。
月刊「自然良能」から