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(1) 治す治療とは 椎間板ヘルニアの考察

2014-07-14 (Mon) 13:34
月刊誌001-1
















青春出版社から出した、「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」は
「骨盤調整」を編み出した自然良能会初代会長の
五味雅吉先生の多くある著書で、
最後に出した本であるから、かなり以前のことになるが、
いまも売れているロングセラーの快著である。

椎間板ヘルニアの正体は何であるのか?

ということについて具体的に説明した本は、
専門医といわれる整形外科医や、その他もろもろの権威といわれる
諸先生の書いた腰痛本のどこをさがしても見られない、
椎間板ヘルニアのノウハウ・・・具体的な原因説明と、
正しい治療の方法を、実証例を併記して明確に説明している。

そのインパクトの強さがこの本の魅力で、
いまもって反響があるのだろう。
五味雅吉先生が最後に著されたこの本は、
まさに虎は死し皮を残す喩えのように、
椎間板ヘルニアの「真理」を形にして残されたものであろう。

今もって「椎間板ヘルニアは手術なしで治る」を見て来ました、
という患者さんが多いのも、同先生が残したものが
「名」ばかりではなく「実」をともなったものである証明といえる。

今回、紹介する患者さん磯貝さんも同書を読んで
治療を受けようと思った一人であった。

訴えた症状は当然「椎間板ヘルニア」だ。
はっきりした症状が出たのは3ヶ月前だったという。
しくしくした腰の痛みと、右足のしびれはその前から自覚していた。
「この感覚、どうしたのだろう?」

と、かすかな不安をおぼえていたが、
そうしながらも日々の勤めにかまけて、
そのままに放置していた。

ところが急に痛みが激しくなって、
(これは大変だ!)と病院へ行き、
整形外科を受診したのだが、
そこでのMRI等の検査で「第四、第五腰椎の椎間板ヘルニアです」
と宣告されたのであった。

東京総本部に来たときの磯貝さんは、
整形外科医の指示でビタミンE剤を常時服用し、
腰部と右仙骨、右足に湿布をベタベタ貼っていたのだった、

そんな磯貝さんを見て、スタッフは、
(これはなにを意味しているのだろうか・・・)
小首を傾げた。湿布を貼るのは患部の痛み、
しびれを和らげる効果はあるが、それは一時しのぎの処置であっても、
いうところの「治療」とは言い難いと思った。

目々骨盤調整に携わり、その成果を実感している
スタッフであればこそ、なおさらの感想であろう。

しかし、ビタミン剤の服用も、ベタベタ湿布を貼ることも、
整形外科医としてのそれなりの方法であろうし、
このことについて云々する気はスタッフにはない。

自然良能会は、常に提唱する、「万病一元、血液循環不全」
の理念通り、腰痛、神経痛などのいろいろな障害は、
全て骨盤内の仙腸関節のズレが根幹の原因で起きる。

どうしてそうなるかというメカニズムについては、
本稿で緩々述べているのでここでは省説するが、
この骨盤(仙脂関節)の狂い、歪みが全ての原因であるならば、
骨盤を調整して健全な血液循環にもどせば、
症状、疾患は自ずと解消する。

それは東京総本部をはじめ全国の骨盤調整の治療所で、
日々多くの患者さんを「治している」まぎれもない事実が、
そのことの疋しさを証明している。 。

東京総本部のスタッフは、自然良能公会長の五味肢先生に
文字通り手取り足取りして教わった、
他に比肩するもののない「骨盤調整」のノウハウを、
教わったように実践する。

その正しさを毎日、身をもって実感している。
それが近い日に新たな支部として治療所を開設するとき、
どれほどの糧となるであろうか?
期待と不安がこもごもであるだけに、
磯貝さんの治療にも雑音抜きで頑張ろうと思うのである。


それにしても磯貝さん、10年前に坐骨神経痛を体験しているという。
昨日今日の症状ではない。
そのときは、「漢方薬で完治したのでしたが・・・」
と磯貝さんはいう。

今回はそうではないことが不服そうな口ぶりであった。
つまり、そのときの坐骨神経痛と、
今回の椎間板ヘルニアは別のものという考えなのである。

だがスタッフは、「痛みが消えることと、治ることは違います」
とはいわなかったが、両者の間の10年という歳月、
磯貝さんの体内では一本の線で結ばれたままで、
疾患の誘発という噴火の機会をうかがって、
潜伏していたに過ぎない・・・ということを、
どう理解していただこうか? との自問自答が胸の裡であった。

ただ万病一元で、真の原因は骨盤の狂いである以上は、
骨盤を調整して正しい位置におさめなくては、
症状が根本から治らない、ということだけを言い、
ともかく治療に入った。

初診の患者さんは、例によって五味会長が自ら行う。
そこでスタッフは、同会長が治療室に出るまで、
緩めの操作(指圧)を施したのだが、
指で押す磯貝さんの身体が筋肉質で
がっしりとしていることに改めて感じた。

治療室に入ってきた当初は、腰の痛みで顔をしかめ、
前かがみのへっぴり腰で、そろそろと歩いていたし、
なによりも初めて患者さんに接するときは、
症状と状態の良し悪しばかりに神経が集中し、
患者さんそのものを注視しないだけに、
そういうことはあまり感じなかったが、
改めてみると磯貝さんは「なにかスポーツをしていたのか?」
と思わせる、いうところの体育会系の身体だったのだ。

そのことについては後にふれることにして、
五味会長の治療が始まった。
いつものことだが五味会長は、まず初めにうつ伏せになった患者さんの
両足首をくっつけて、直角に折り当人に、
振り向かせてが右の足の長さの違いを見せる。

仙腸関節がズレておれば、両足の踵はそろわないものだ。
どちらかがかならず短くなっている・・・。
ほとんどは右足であるが・・・
それが仙脂関節がズレている証しになるのだ。

ざっくばらんにいえば、仙腸関節がズレると、
骨盤は左右どちらかが後方斜めヒに傾ぐ。
すると当然傾いだ側の足も持ち上げられて短くなる。

その上に骨盤の中にめりこむから、
足の長さが違うことが珍しくない。
こうしたことを患者さんにわざわざ示すのは、
単なるハフオーマンスであることは、
同会長ご白身が承知のことである。

なによりも足の長さの明確な違いを見せることで、
最初にインパクトを与え、自分の状態に緊迫感をもってもらえば、
仙腸関節のなんたるかを理解しやすいし、
治療に取り絹む姿勢も追ってくるので、
あえてこうした手法を採っているのであろう。

磯貝さんもやはり右仙腸関節を大きく狂わせていた。


月刊自然良能より

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