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(2) 体は曲がって腰が伸びない 椎間板ヘルニア

2016-03-25 (Fri) 13:07
■ 子どもの言葉に励まされ


初めて骨盤調整の治療に行った時、
正直、これで本当に治るのだろうかと思いました。

ただ、先生にゆっくり治していきましょうと、
身体のことを気をつかっていろいろ言われたことが、
優しく思いやりのある言葉だったので、すごくうれしかったし、
なんとかがんばろうという気持ちにもなりました。

それから毎日々々治療所へ通う生活がはじまりました。
夫とを送り二人の子供を出して、実家へ行き娘を預けて、
電車に乗って治療所へ行きます。

そこで治療してもらって、電車で帰り、
なんとか買物して実家仁戻り、昼ごはんを食べて家に帰り、
そしたらやっと横になることができます。

しばらく休んでいたら子ども達が帰ってきて、
わいわいがやがやがはじまります。
夕方、夕食の仕度をして、
洗濯機をまわして、家の中に干します。

最初、治療所でできることは本当にかぎられていました。
まずうつ伏せに寝ることができませんでした。

だから横になって治療をしてもらいました。
仰向けになっても足が仲ばせません。

そして、治療は本当にすごく痛かったのです。
でも私は、それはしかたがないと思っていました。
そんなに簡単に治るわけがないと考えていたからです。

痛くて当たり前と思って、
ともかく治療の時間は耐えていたような気が今はします。

90度に折れ曲がった身体をささえるために、
10センチのさらしを腰にまいて筋肉のかわりにして、
その上にゴムを巻きます。両足にもゴムを巻きます。
そして、なんとか歩けるようにするのです。

夕食を食べて、洗い物をして、
お風呂に入れたら、やっと寝る時間です。

でも、ともかく痛くて痛くてしかたがなかったので、
すべてのことを休み休みしていました。

寝るのも本当に苦痛でした。
まっすぐできないから、もちろん上向きになれません。

いつもえびの形をして丸くなって寝るのですが、
寝返りがうてません。
だから、3~4時聞ごとに起きてしまいました。

歩くのも本当につらくて、
痛くて腰を曲げてしか歩けない自分を見るのもいやでした。

そして、そんな私を何人もの人に
振り返って見られるのがもっといやでした。
私は身体がしんどいだけではなく、
心の方もすごく傷ついてしまったのです。

自分かこんな身体になって、
初めていろいろなことに気付きました。

身体が思うように動かせないとやりたいことができない。
言いたいことが言えない。
自分か自分でないような気になりました。

通いはじめて3ケ月は本当に苦しかったです。

治療所に行く途中に、何度も自動車にひかれたらいいのに
と思いながら道を歩いていました。

どうにかしてこの痛みがなくならないか、
なにかよい方法はないか、
いつもそんなことを考えていました。

通いはじめて6ケ月がたったころ、
少しずつ痛みはやわらいできました。

でも腰は曲ったままだったので、
親戚の人から何度も手術をすすめられました。

だが私は、手術だけは絶対にしたくありませんでした。
私は、高校3年の年、手術をしていました。
その時のしんどさが私にはいつもあったからです。

2度と手術はしたくない。
それが毎日治療所へ行く原動力になったと今は思っています。

通いはじめて1年が過ぎて、2月15日は子供の参観日でした。
私はこの1年、1度も参観日に行っていませんでした。

前の日に寝る時に、明日は行くからと話しました。
そして「いままではごめんね」とあやまりました。

その時、長男は私にこう言ってくれました。
「いいよ、僕とお母さんは心と心がつながっているから」
私は本当に感謝しかありませんでした。

参観は発表会でした。私は教室に入って、
子供の顔が見えた瞬間から、涙が出てとまりませんでした。
そして、子供も泣いていました。

この苦しかった1年が思い出されて、
お互いにこの場にいれることがうれしかったのです。

3月18日は、次男の卒園式でした。
幼稚園での子どもの送り迎えの当番は、
結局1回もできずじまいで、
いっしょのグループのお母さん方にすべて頼っていました。

最後になり、みんなにお礼を言って帰ってきました。
幼稚園で次男は、何度も泣いて先生に甘えさせてもらいました。

私はなにもしてあげられなかったけれど、
たくさんの人に助けられて無事卒園できたのだと思います。

春になって、ずいぶん身体が楽になってきたら、
今度はあれもしたい、これもしたいと思ってしまいます。

まだまだ腰はまっすぐではないし、
10メートルのさらしで身体をささえている状態であったのですが、
映画に行ったり、子ども達を連れて友達と花見をしたりしました。

そして、5月には旅行へ行きました。
私の両親に誘われて、子ども達にも少しくらい楽しいことを
経験させてあげないと思い、行ったのはよかったのですが、
これを境にまただんだん身体の調子が悪くなっていったのです。

6月には、また死にたくなるくらい痛みが強くなって、
すごくつらくなってしまいました。
7月に入って、私はますますおちこんでいきました。

せっかく治ってきたのに、どうしてこんなことになるの?
毎日治療所へ行っているのに、なぜまた痛くなるの?
私の中でどうしようもないくいらい死にたいという気持ちが、
頭の中にうかびました。

ともかく痛くて痛くて、こんなに痛いなら、
死んだ方がましではないかと思っていたのです。

そんな時、子供に聞きました。
こんななにもでないお母さんはいらないでしょう・・・?
2人はこう言ってくれました。

「お母さんは生きてるだけでいいから」
私はそれなら生きてゆけると思いました。

娘は同じころ私の顔を見て「ママ死にたいの?」と聞いてきました。
その時、娘は4歳でした。

4歳の子でも、私が痛みのために生きていくのが
つらいということがわかるのかと、
私は改めて子ども達のすごさにびっくりしました。

私は3人の子ども達のためにも、
必死でがんばっていこうと決意したのです。




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